わたしは30歳までに独立しようと思い、18歳の時に東京の下町の寿し屋さんに見習いに行きました。理由はいたって単純、その当時「前略おふくろさん」という萩原健一主演のドラマにあこがれちゃったんですよ。つらい修行に耐え、仕事をしている姿ってかっこいいですよね。見習いも 5 年が過ぎ、仕事も社会も何となく分かってきた時、あと30歳まで何をしたら独立できるんだろうと考え悩みました。最初の店をあがり一店、二店と寿し屋さんで修行をしている時、独立心、夢、目標がない板前が多いことに驚かされました。このままでは、私も同じようになると考えた時、技術だけで商売は成り立たない。店舗運営のやり方も一つの技術なのではないかと思い、大手チェーンへ入社して「お客様の気持ち」や「商売の数字」「人の動かし方」と言ったことを学びました。「はな膳」の従業員は調理技術を学び、店舗運営のやり方にも目を向けております。寿しの技術の昔ながらの基本を崩さず、新しい商品の開発にも力を入れていきたいと思います。現在、和食レストラン「はな膳」が 18 店舗、仕出し(お届け)料理店が 3 店舗、海鮮和食レストラン「はなぜん」が 3 店舗、本格海鮮居酒屋「高橋水産」が 6 店舗営業しております。どの店舗もお店の近くのお客様があらゆる動機で利用され、「はな膳があって良かったね」と言って頂けるような地域に太い根がはれる店舗にしていきたいと思っております。
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